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15分でわかる、カメラの「絞り」、「シャッタースピード」、「感度(ISO)」の関係

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本日は一眼レフカメラにおける「絞り」と「シャッタースピード」と「感度(ISO)」の関係について、出来るだけ簡単に解説してみたいと思います。
なるべく簡潔に分かり易く書こうと思います。

まずはそれぞれの言葉のイメージから

絞り

この図を見ていただければイメージがしやすいと思います。

カメラの中にこういう「絞り羽根」と呼ばれるものがあり、この羽根を動かすことによってレンズから入ってくる光の量を調節することができるようになっています。

当然、絞れば入ってくる光の量が少なくなるので暗く写ります
逆に開放すればするほど入ってくる光の量が多くなるので明るく写ります

また、絞れば絞るほど写真がボケやすくなります
お子さんの顔にしっかりピントが合っていて、なおかつ背景がボケているような写真、素敵ですね。
絞りを絞ると、あぁいうボケが綺麗な写真が撮れます。
逆に絞りを開放していくほど、ボケにくくなります。

絞りは「f」のついた数値で表されます。
絞れば絞るほど、fのついた数値は大きくなります
逆に開放すればするほど、fのついた数値は小さくなります

まとめると絞りは、絞るほど暗くボケにくくなり開放するほど明るくボケやすくなります

シャッタースピード

カメラのシャッターを押すと、カメラ内部のシャッターが開いて光を通し、レンズの先の情景を記録します。
この「シャッターが開いている時間」のことをシャッタースピードといいます。

日中、外で写真を撮る場合、カメラのおまかせ設定で撮ると、シャッターが開いているのはだいたい1/15秒とか1/30秒、1/60秒などといったとても短い時間になります。
自動だと、ものすごく明るい場所だとカメラが「明るさは充分あるから、シャッターを開けるのは1/100秒でいいや」などと勝手に判断してくれるのです。
逆にちょっと暗い場所(日陰やトンネルなど)だと「ちょっと明るさが足りないから暗く写っちゃいそうだな。シャッターを長めに1/15秒ぐらい開けておくか」といった具合です。
このようにして、どんな場所でも明るすぎず暗すぎない写真が撮れるように自動でシャッタースピードを調整してくれるのです。

このシャッターが開いている時間も、設定で自由に変えることができます。
1/15秒、1/8秒、場合によっては1秒だとか3秒だとか、かなり長い時間シャッターを開けさせることもできます。
シャッターが開いている時間が長ければ長いほど光はたくさん入ってきますので、明るく写ります。
逆に1/500秒、1/1000秒、1/2000秒といったとても短い時間にすればするほど、入ってくる光の量は減るので、暗く写ってしまいます。

ただしシャッタースピードを遅くする(長い時間シャッターを開ける)と、デメリットも生まれます。
それが「ブレ」です。

例えば動いている人を撮影する場合を考えてください。
1/1000秒だけシャッターを開ける、つまり1/1000秒だけ「世界を切り取る」わけですが、そのぐらい短い時間だと被写体が完全に止まって見えるんですね。
それはそうでしょう。たった1/1000秒の間に大きく動くことなんて不可能なんですから。

それでは1秒間シャッターを開けると、どんな写真が写るでしょう。
1秒あれば人間は結構動けてしまいます。
この「1秒間に動いてしまった跡」がブレとして写ってしまうのです。

まとめると、シャッタースピードを速くする(短くする)ほど暗く写るが、被写体はブレにくくなります。逆にシャッタースピードを遅くする(長くする)ほど明るく写るが、被写体はブレやすくなります

感度(ISO)

感度というのは、簡単に言うと「暗い場所をどれだけ明るく写すことが出来るかの能力」のようなものです。
感度は数値で表されます。「感度100(ISO100)」や「感度640(ISO640)」といった具合です。
感度を上げる、つまり数値が大きくなればなるほど、暗い部分がはっきりと見えるようになります。

例えば暗い室内のステージでダンスをしている人を撮影したい場合を考えてみてください。
なるべく明るく写したいので、絞りは最大まで開放します。
そしてブレた写真になるのも避けたいので、シャッタースピードはできるだけ速くします。
ところが、ブレない程度までシャッタースピードを速く設定すると、撮った写真が極端に暗くなってしまいました。しかしシャッタースピードをこれ以上少しでも遅くするとブレてしまいます。

こういった場合に感度を上げると、絞りもシャッタースピードも犠牲にすることなく、明るい写真にすることが出来るのです。

「なんだそれは、ものすごく万能な設定じゃない」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。
しかし基本的には感度を上げると写真にノイズが乗ってしまうのです。
感度を上げれば上げるほど明るくなってはくれるのですが、それとともにノイズの量も増えてしまいます。

ただ「基本的には」と書いたのには理由があります。
近年、カメラメーカーの技術の進歩によって、このノイズがどんどん少なくなってきているのです。
ですので「絞りも開けた。シャッタースピードも遅くできない。」という場合にはどんどん感度を上げてみることをおすすめします。

まとめると感度(ISO)を上げれば上げるほど、暗いところが明るく写る。ただしノイズも増える

まとめ

一眼レフで写真を撮る時、写真の明るさを決める要素は「絞り」、「シャッタースピード」、「感度(ISO)」の3つとなります。
絞りは、開放するほど明るくボケやすくなります。
シャッタースピードは速く(短く)するほど暗くブレにくくなります。
感度(ISO)は高くするほど暗いところが明るく写るようになりますが、ノイズが乗ってきます。

撮影する場所や被写体などによってこれらの組み合わせを変え、明るくブレのない写真を撮ることが可能になります。

逆に「流れ行く人波を、ブレで表現したい」なんて時は、わざとシャッタースピードを遅くしてブレさせるなんてテクニックもありますので、まずは色々とこの設定をいじってみて、どれを変えればどんな風に写るかを試してみてはいかがでしょうか?マニュアル(オートではなく自分で設定を変えること)での撮影を覚えると、写真がもっと楽しくなりますよ。