どうも、京都でフリーランスのWebデザイナーをしているキタガワです。
WEBだけではなくグラフィック制作のお仕事や、たまにイラストの制作もしています。
今ではWebデザイン一本で何とか生活できている僕ですが、20代前半から色んな会社でWebサイトを作ったりしながら少しずつ知識・テクニックを身につけてきました。
ですが「Webデザイナーになるのって、結構地道な積み重ねなんだな〜」とはあまり思いません。
もちろんそういう部分もあるんですが、今あらためて振り返ってみると
「Webデザイナーって、意外と誰でも簡単になれるよな」
とさえ思えてきます。
じゃあどうすれば簡単にWebデザイナーになれるのか、そのあたりを順にご説明していきたいと思います。
話の流れ的には
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- そもそもデザインとは何か
- Webデザイナーになるための資格はない。まず名乗れ
- PhotoshopとIllustratorを勉強する
- HTML/CSSを学ぶ
- 発信する
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このような流れになります。
そもそもデザインとは何か
デザインとは、つまり「問題解決」
「デザイン」という言葉を聞いて、皆さんはどういうことを思い浮かべるでしょうか?
ポスターやパンフレットを作るために写真や文字を配置したり、真っ白なワンピースやTシャツに花柄の絵を描いたり。
他にも新しいテレビや車の形を考えたり、ビルや橋の形を考えたり、というのもあるかも知れません。
これらのことはすべて「デザイン」です。
「デザイン」というと「見た目をオシャレにする」のようなイメージを持たれている方がいるかと思いますが、もう少し掘り下げて考えてみると
・機能を極限にまで追求するために形を考える
・メッセージを伝えるために色や形を工夫する
といった「目的達成のためのプロセス」でもあるのです。
「オシャレなものを作る」という側面ももちろんありますが、作るものの目的によって「見た目をどうしよう?」と考えるのが基本となります。
つまり何か目標(「このメッセージを伝えたい」など)や問題(「色や柄がなくて寂しい」など)があり、それを解決するためにどうするか?というのがデザインの本質と言えます。
一言で言うと「問題解決」ですね。
ですのでWEBデザインに求められるものは、
・世の中に商品が知られていないので、アピールしたい
・人の悩みを解決したい
・情報発信したり、メッセージを届けたい
・会社が信頼できることを知ってもらいたい
などといった問題やお悩みを、レイアウトの工夫や配色などで解決するための創意工夫力だと僕は考えています。
Webデザイナーになるための資格はない。まず名乗れ
そんなWebデザイナーですが、
「実際にWebデザイナーになるためには色んな知識やテクニックが必要なんじゃ…」
と思っている方も多いと思います。
でも実はWebデザイナーになるために、必要な資格って「ない」んですよ。
例えば教員になるためには教員免許が必要ですし、美容師になるためには美容師免許を取得しなければいけません。
でもWebデザイナーは資格がないので、誰でも名乗っちゃえばその時点でWebデザイナーになれちゃうんですよ。
「あれ?『Webデザイナー検定』とか、資格はあるって聞いたことあるけど?」
と思った方もいるかも知れませんが、『Webクリエイター能力検定』や『Webデザイナー検定』というのは、あくまで検定資格であって免許ではありませんので、まったく必要のある資格ではないのです。
実績があろうがなかろうがWebデザイナーだと名乗るのは自由ですし、実績をつけるためにもまず仕事を請けなければいけません。
というわけで、仕事を得るためにさっさとWebデザイナーだと名乗ってしまいましょう。
勉強は仕事でサイトを作りながら必死でやれば良いですしね。
PhotoshopとIllustratorを勉強する
さて、勉強は仕事を請けて実際にサイトを作りながらでも良いのですが、実際にWebサイトを作る時になくてはならないのが「画像編集ソフト」です。
有名どころではAdobeの『Photoshop』や『Illustrator』などがあります。
まあほとんどのサイトで画像編集のテクニックは必要となってくるので、これは頑張って勉強してください。
といっても基本的なことだけならそんなに難しくはないと思います。
今なら1つのソフトの基礎を一週間ぐらいで学べちゃう書籍が出ているので、少しまとまった時間を確保して勉強することをおすすめします。
書籍は色々なものが出ていて僕も全部見たわけではないのですが、この『これからはじめる』シリーズはめちゃくちゃやさしい説明で基本的なところだけを学ぶことができるので、初心者の方にもおすすめできるシリーズだと思います。
実際の制作で応用テクニックが必要になっても、今はネット上にたくさんTipsが転がっていますしね。
HTML/CSSを学ぶ
さて、最後にやっぱり必要なのが『HTMLとCSS』の知識です。
極端な話をすれば、個人でWebサイト制作の仕事を請けた場合など、WordPressなどのCMSと呼ばれる便利なツールを使ってサイト制作をしちゃえば、そして細かいカスタマイズをしなければ、ぶっちゃけHTMLやCSSなどをまったく知らなくてもWebデザインは可能です。
ただしまあこれはあくまで極端な話であり、Webデザインをしていれば「細かい調整」、つまりHTMLやCSSをいじることが必要になる場面が必ず出てきます。
HTMLやCSSも、触りはそんなに難しくないけど深くまで知ろうとすると結構ややこしい部分がある言語です。
なのでIllustratorやPhotoshopと同様、基本的なところを1〜2週間でざっと勉強しておき、仕事でぶち当たった細かい問題はネットでググりながら調べるというのが一番効率が良い勉強方法でしょう。
発信する
最後に、仕事を受けるために必要なことがあります。
「発信」です。
まず最初の最初、実績がゼロの頃は、とにかく「僕はWebデザイナーです」ということを名乗り、それを周囲に発信しまくりましょう。
まずは身近な人に直接発信する(話す)のも良いですし、SNSで「お仕事募集していま〜す」と発信してみるのも良いでしょう。
オンラインサロンで発信する
あと、個人的にオススメなのがオンラインサロンに入会して、サロン内で仕事を募ってみるという方法です。
今ネットを色々探してみると、フリーランス向けや発信力強化のためなど、色んなオンラインサロンがあります。
基本的に月額制で、月に数百円〜数千円、中には一万円以上のオンラインサロンもあったりします。
「月々数千円というと結構高いな」
と思われるかも知れませんが、僕は月額3,000円ほどのオンラインサロンに入って1ヶ月も経たないうちにサロン内でWebデザインのお仕事を受注することができました。
最初は比較的簡単な仕事だったので4万円ぐらいの報酬額だったのですが、これでサロンの料金一年分以上をペイできる計算なのですから間違いなく入ったほうがお得ですよね。
仕事をやっていることを発信する
実際に仕事を請けたら、作業をしている様子を発信しちゃいましょう。
「◯◯さんのサイトリニューアルの件で、打ち合わせに来ています」
とか
「制作させていただいた◯◯様のサイトがついに公開されました。(リンク)」
など、念のためにクライアントの方に許可は取ったほうが良いとは思いますが、こういった発信をすることができればSNSなどでも良いアピールになります。
その際、楽しんでやっている雰囲気を出せれば、より魅力的に見せることができます。
こういった地道な積み重ねが、次の仕事の受注に繋がります。
発信する時は、自信満々で
お仕事の募集をする時に「実績はありませんが…」とか「駆け出しですが…」などと恐縮する必要はまったくありません。
安心してください、そもそもどこの誰かも分からない人にそんなめちゃくちゃ難しい案件は回ってきません。
ただ、不思議なことに、どこの誰かも分からない人にもちょっとしたお仕事をくれる人は結構いるのです。
そういった小さな仕事を請けることで、信頼を積み重ねることができ、ゆくゆくは大きな仕事を請けることにも繋げることができます。
フリーランスになって気付きましたが、結構世界は優しさで満ち溢れています。
もちろんその優しさに対して本気で報いようとする気持ちは忘れないでください。