4月11日にGoogleによってリリースされた無料サービスの『AutoDraw』を試してみました。
『AutoDraw』は、機械学習の技術を取り入れたお絵かきツールで、一言でいうと「手描きのイラストを、プロが描いた綺麗なイラストに置き換えてくれるツール」です。画面上にマウスで適当に絵を描くだけで、その絵が何なのかを認識してくれて、それに対応するプロのイラストがずらっと候補として表示されます。ユーザーはその中からイメージに合ったものを選び、色を塗ったり文字を書き込んだりできます。
あまり絵心がなくても大丈夫です。マウスでちょこちょこっと下手な手抜き絵を描くだけで、色んな候補が出てきてくれるんですから。
早速試してみましたので、これを見ていただければ「あ、こんな下手な絵でもちゃんと認識してくれるんだ(笑)」と思っていただけると思います。
『AutoDraw』を使うには、WEBサイトにアクセスする必要があります。
(https://www.autodraw.com/)
アクセスすると、上のように何も描かれていない真っ白なキャンバスが表示されます。
まずはパッと思いついたので、手のひらを描いてみることにしました。
ご覧の通り、かなり適当に描いています。
描くとすぐに、上のグレーになっている部分に「あなたが描いた絵はこれじゃないですか?」という候補が表示されます。
今回はパーに広げた手をイメージして描いたのですが、候補にはピースサインをしている手や人差し指を伸ばした手、それから手以外の絵もいくつか候補として挙がっています。
候補の中から自分のイメージしたものに一番近い絵を選んでみました。
かなりシンプルなイラストで、そのままアイコンやピクトグラムとして使えそうな感じのクオリティの高さです。
次にネコちゃんを描いてみました。
あんなに適当に描いたのに、こんなに綺麗なイラストに一発変換することができました。
その他にも色々なネコが出てきました。私が描いたのはネコの顔だけなのですが、このような全身画も。先程のイラストとはタッチが違い、手描き風の不均一な太さのラインが特徴的です。
次に車を描いてみました。
ご覧の通り、幼稚園児並みの単純な絵なのですが…
はい、ものすごく綺麗な車になりました。
候補欄にはこれ以外にも正面から見た車や、消防車、トラックなども表示されています。
選んだ絵には、自分の思うように色を塗っていくことができます。
色を塗るには左下のツールを選ぶところから「Fill」を選び、右下にあるカラーのところで色を選びます。そして絵の中の白い部分をクリックするだけでOKです。面だけでなく、線をクリックすると線の色も変えられる他、背景をクリックして色を塗ることもできます。
今度はバースデーケーキを描いてみます。
描いたのはたったこれだけの線です。
なんともシンプルですが誰が見てもケーキだと分かる可愛いイラストになりました。
色を塗り、下に文字を添えます。文字も左下のツールから「Type」を選ぶことで入力が可能になります。入力した文字は、上のグレーのバーの中でフォントを変更したり、大きさを変えたりすることができます。選択してハンドルを動かすことにより、傾かせたり変形したりすることも可能です。
背景に色を塗り、メッセージカードのようにしてみました。
出来上がった絵は、ローカルのPCやスマートフォン、タブレットなどに画像として保存することができます。
また、描いた絵をそのままFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで共有することもできます。今描いたようなバースデーカードを特定の相手に向けてシェアするなどの使い方ができますね。
『AutoDraw』の面白いところは、候補として挙がるプロのイラストレーションが、これからどんどん増えていくだろうところだと思います。色んなタッチの絵が増えていくと、自分のイメージ通りの絵が描けるようになっていくと思われます。
とても面白いツールなので、一度試してみてはいかがでしょうか?
AutoDraw
https://www.autodraw.com/