人気のイラストレーターさんのイラストを見ていると
「これってアナログ?デジタル?」
とか 「どんな画材使ってるんだろう?」
「どんな作業環境なんだろう?」
なんていう疑問が次々に湧いてきませんか?
軽く調べて見たのですが、そういった情報をまとめているサイトや記事が見当たらなかったので、自分の調べられる範囲で調べてまとめてみました。
なお僕の好みの関係上、アート系や商業イラストレーターの方が多くなっています。
清水裕子さん
NYを拠点にして大活躍をされている清水裕子さん。
高い画力とオリエンタルなタッチを駆使して表現されるその世界は唯一無二で、アメリカでも高い評価を受けています。
そんな清水裕子さんの制作環境や仕事道具は一体どんなものなんでしょう?
主線は筆、塗りはデジタル
雑誌やメディアでのインタビューが少ない清水裕子さんですが、YouTubeにいくつか英語の番組がアップされており、その中で作業環境などが語られています。
動画内のインタビューによると、主線はすべて紙に筆に黒インク。そしてそれを大きなスキャナーで取り込み、カラーはすべてPhotoshopでつけられているとのことでした。
紙の種類は様々なものを使っているようで、ケント紙のようなツルツルの紙、カラーつきのクラフトペーパー、荒目の画用紙など、作品によって使い分けているようです。そしてその紙の質感をそのままイラストのテクスチャとして利用しているようでした。
動画内ではかなり大きめの紙(おそらくA2ぐらい)を使っており、取り込むためのスキャナーも見たところ同じくA2サイズ程度のものを使っていました。
色をつける時はMacとペンタブ(動画内ではおそらくWacom Intuos Pro)を使っているようです。
中村佑介さん
中村佑介さんは今一番日本で知名度の高いイラストレーターさんかもしれません。アジカンのジャケットのイラストで有名になった中村佑介さんですが、その唯一無二の世界観・宇宙観は小説のカバーイラストやポスター、広告など様々な仕事でも見ることができます。
そんな中村佑介さんの作業環境や仕事道具についての情報を集めてみました。
ケント紙にマーカーで主線、塗りはデジタルが基本スタイル
自主制作のイラストを描くときは絵の具を使われる中村佑介さんですが、仕事ではあとで修正が入ることも多いため、簡単に修正ができるようにパソコンを使って色を塗っているとのことです。
使っているのはPhotoshopで、バージョンは5.0とのこと。ちなみにタブレットやソフトの機能は使わずにマウスのみで塗っていくらしいです。
色々なインタビューなどによると、他にも以下のようなこだわりの道具を使われていることが確認できました。
・まとまるくん(消しゴム)
・トレース台
・バロンケント紙
・ミリペン(コピックマルチライナー)
・定規
・コンパス
実際に作業されている様子を順番に解説されている書籍が『みんなのイラスト教室』です。
カナヘイさん
ちっちゃくてユルかわなキャラクターと優しい色使いが魅力のカナヘイさん。LINEスタンプやグッズ以外にも、漫画家として『りぼん』で連載するなど多岐にわたる活躍ぶりです。
そんなカナヘイさんのイラスト制作環境はどんなものなのでしょうか?
PhotoshopとClipStudioのコンビネーション
2016年発行の雑誌『イラストノート』によると、カナヘイさんはPhotoshopとClipStudioを使っているようです。
下書きから清書まですべてフルデジタルがカナヘイさんのスタイル。
まずは下書きをPhotoshopで行い、そのままPhotoshopでざっくり着彩。そして清書で主線を入れる時だけClipStudioに切り替えていました。その日の気分によって線の描き味を変えるようで、ClipStudio以外のフリーソフトも使うそうです。
長場雄さん
『POPEYE』の表紙を始め、様々な雑誌や書籍にイラストを描いている人気イラストレーターの長場雄さん。
そんな長場雄さんの仕事道具はどのようなものなのでしょうか?
基本的にアナログ
動画のインタビューを見るとMacを使うこともあるようですが、雑誌のインタビューによると基本的にはアナログとのこと。
3Bの鉛筆で下書きし、ペンで本描きをするそうです。ペンは「筆心地」を使っているそう。
紙は仕事の場合はコピー用紙、毎日Instagramにアップしている作品は「ACE HOTEL」というニューヨークなどにあるホテルのメモ帳を使っているそうです。