Amazon Kindle Paperwhite、買い換えました
僕にとって初めての電子書籍である『Kindle Paperwhite』を購入してから約3年が経ちました。
特に大きな不満はなかったのですが、昨年(2018年)11月に後継機種である『Kindle Paperwhite 第10世代モデル』が発売され、少し気になり始めました。
第10世代で大きく宣伝されていたのは以下の進化です。
- 防水になった
- 容量が増えた
防水については実は僕、第7世代の防水でないモデルをお風呂に持ち込んで読書をしちゃっていて、まぁ3年ほど特に故障はしていないんですが、「いつ壊れてもおかしくはないな〜」とは思っていました。
それでもお風呂で読書をしたい欲は依然としてあるので、今回のモデルで完全防水機能がついたことは非常に魅力的に感じたわけです。
それから容量ですが、こちらもこまめに読まない本を整理すれば全く問題ないとは分かっていつつ、そこまでマメではないので割とすぐにいっぱいになりがちでした。
第10世代は第7世代の4GBから、8GBもしくは32GBへと大きく容量アップしています。「これならそこまで頻繁にデータを整理しなくても良さそうだな」と、これまた魅力に感じたわけです。
そんなこんなで思い切ってKindle(第10世代)への買い換えをしてみることにしました。
Kindle Paperwhite、第7世代と第10世代の比較
それでは今回購入したKindle Paperwhite(第10世代)を、前のモデルである第7世代と比較しながらレビューしていきたいと思います。
ちなみに今回購入した第10世代ですが、実は第7世代のひとつ後のモデルになります。Kindle Paperwhiteは発売されていない年も世代としてカウントするようで、今回3年ぶりに発売されたので第7世代から一気に第10世代となりました。
速度はほとんど変わらない
まず初めに意外だった点として挙げたいのが「動作の速度はほとんど変わっていない」ということでしょう。
前のモデルから3年も経っているのでさぞかしキビキビ動くんだろうなと予想していましたが、意外や意外。
電源オフ状態からの起動時間、画面をタップ(またはスワイプ)してからのページ遷移完了までの時間、文字を選択して辞書が出てくるまでの時間などはほとんど変わらない感じでした。
「ほとんど同じ」と言っているのは、正確に速度を測る術がないので「まったく同じ」とは言えないからですが、体感的には全く同じでした。
画質や使い勝手は同じ
購入前には「画質もちょっとは高精細になってたりするのかな?」などと思っていたんですが、これまた前モデルとまったく同じでした。
速度も画質ももしかしたら電子書籍の仕組み上、これ以上の向上は難しいのかも知れませんね。
Apple製品が通常のディスプレイからRetinaディスプレイに変わった時のような、すごい技術革新が今後もしあれば別ですが。
大きさはほぼ同じで、厚みが減ったのが印象的
Kindle Paperwhiteの第10世代は、幅が1mm、高さが2mm、第7世代よりもわずかに小さくなっています。が、並べて置いてもほとんど分からない程度の違いです。
一方、厚みは約1mm薄くなっていますが、こちらは元の厚みが9.1mmなので、たった1mmほどと言えども変化のインパクトは大きく感じられます。
スクリーンと枠の段差が完全になくなった
個人的にはこれも割と大きめの変化に思えました。
第7世代のKindle Paperwhiteは、スクリーンと枠に少し段差がありました(枠がスクリーン部分に比べて0.5mmほど高くなっています)。
第10世代のほうはと言いますと、完全にスクリーンと枠がフラットになっています。
大げさに言うと、第7世代のほうは「額の中の紙を読んでる」ように見えるという感じです(実際に読んでる時はほとんど気になりませんが)。
第10世代はそれに比べると、より自然に読めるようになった感じがします。
あと、フルフラットなのでスクリーンの端の部分にホコリがたまらないのも地味に嬉しいです。
重さは第10世代のほうがやや軽く、持っていも疲れにくい
重さも結構大きな変化だと思います。
Wi-fiモデル | Wi-fi + 3Gモデル (第10世代は4G) | |
Kindle Paperwhite 第7世代 | 205g | 217g |
Kindle Paperwhite 第10世代 | 182g | 191g |
たった20数グラムの違いですが、元が200gちょっとなので、約1割ほども軽くなっていることに。
文庫本ほどの重さのKindleですが、やっぱりずっと持って読んでいると多少手が疲れてくるなと感じることも。そんな負担が、新モデルでは少しですが軽減される気がします。
ソフトウェアのバージョンも同じ
第7世代より前のKindle Paperwhiteだと、最新バージョンのファームウェア(Kindleをの基本ソフトウェア)を入れることが出来ないものもあるようですが、第7世代と第10世代は今のところどちらも最新バージョンのファームウェアを入れることが出来ます。
なのでホーム画面や各種メニューなど、見た目に関しては第7世代も第10世代もまったく同じです。
ストレージ容量が2倍に増えた
第7世代のKindleは、ストレージ容量が4GBの標準モデル、32GBの上位モデル(マンガモデル)の2種類がありました。
第10世代では標準モデルの容量が8GBになっていて、上位モデルが32GBとなっています。
下の表は、新旧Kindle Paperwhiteの様々なモデルごとの容量の違いと、「どのぐらいの本をKindle内に保存できるのか」をまとめたものです。
スマホでは見切れていますが、左右にスクロール可能です。
モデル | 通信 | 容量 | 広告 | 通常価格 | 使用可能 容量 | 書籍保存 可能数 | 漫画保存 可能数 |
Kindle Paperwhite 第7世代 | Wi-fi | 4GB | あり | 14,280円 | 3.04GB | 約101冊 | 約30冊 |
なし | 16,280円 | ||||||
Wi-fi +3G | 4GB | あり | 19,480円 | ||||
なし | 21,480円 | ||||||
Kindle Paperwhite 第7世代マンガモデル | Wi-fi | 32GB | あり | 16,280円 | 27.5GB | 約916冊 | 約275冊 |
なし | 18,280円 | ||||||
Kindle Paperwhite 第10世代 | Wi-fi | 8GB | あり | 13,980円 | 6.23GB | 約207冊 | 約62冊 |
なし | 15,980円 | ||||||
32GB | あり | 15,980円 | 27.5GB | 約916冊 | 約275冊 | ||
なし | 17,980円 | ||||||
Wi-fi +4G | 32GB | なし | 22,980円 | ||||
※1冊 30MB計算 | ※1冊 100MB計算 |
容量8GBのモデルと32GBのモデルの値段の差は2,000円なので、
- こまめにストレージを整理したくない人
- 漫画をたくさん読む人
は迷わず32GBを選ぶことをオススメします。
僕はどちらかというと漫画よりもビジネス書や実用書がメインなので32GBまでは必要ないかなと思い、8GBのモデルを選びました。
スクリーンの質感が大きく変わった
地味なようでいて実は大きな変化かもと思ったのが、スクリーンの質感です。
Kindle Paperwhiteの第7世代は、スクリーンがほんの少しざらっとした質感をしています。
一方、第10世代のスクリーンは完全にスマホの画面のようなツルツルの質感に変わっていました。
これは好みが分かれるところかも知れませんが、個人的には第7世代のちょっとざらついた質感のほうが、紙の質感に近くて好きでした。本のページをめくる時のスワイプの感触が、紙の本をめくる感触に近いからです。
かといって第10世代のツルツルに違和感があるわけでは全くないですし、使用感も問題ありません。
一見第10世代のほうが反射して読みにくそうな気もしましたが、一週間ほど使ってみて読みづらさを感じることはまったくありませんでした。
一番の違いは防水
そして何と言っても第10世代になって一番の進化が「防水に対応したこと」でしょう。
防水と一口に言っても「生活防水」から「完全防水」までありますが、第10世代のKindle PaperwhiteはIPX8等級の「完全防水」となっています。
防水だからお風呂でもプールサイドでも、これからはお好きな場所で読書を楽しめます。Kindle PaperwhiteはIPX8等級の防水機能を備えています。真水で水深2メートルまで最大60分耐えられるので、うっかり水に落としても安心。
引用元 : Kindle Paperwhite
例えお風呂で読んでいてうっかり湯船にKindleを落としてしまっても、例え突然の豪雨でびしょ濡れになっても、そうそう壊れることがなくなったのはかなり嬉しい進化です。
この進化だけでも第7世代から買い換える価値はあります。
僕もこれからは罪悪感なしにお風呂でのKindleライフを楽しみたいと思います(今までは自己責任でやっていましたが)。
Amazonでベストセラーのカバーも買ってみた
ちなみに今回、Kindle Paperwhiteと一緒に保護カバー(ケース)も購入しました。
Amazon公式のカバーと少し迷ったんですが、
- 公式のほうが少し高かったこと
- 安いほうのカバーのユーザー評価もかなり高かったこと
- ベストセラーの表示があったこと
を理由に、安いほうのカバーを買いました。
結論から言うと、安いのに質感もなかなか良くて満足しています。
手で触った時の感触が安っぽい皮の感じではないですし、安いからといって作りが甘い感じは全然しません。
カバーを閉じるとマグネットでぴたっと画面に張り付いてくれるので、バッグの中でカバーがベロンベロン動いて痛む心配もなさそうです。
ちなみにこのケース、カバーを閉じると自動的にスリープ状態に移行してくれるようになっており、逆にカバーを開けるとスリープから自動的に復帰してくれるので便利です。(公式のカバーもそうなっています)。
公式のカバーとの違いですが、
- 重さ(公式のほうが10数グラムほど軽いようです)
- 公式カバーは、カバーを開ききった時に背面にマグネットでぴたりと引っ付く仕様(今回買ったものは、前面側はマグネットで引っ付くものの背面側はマグネットで引っ付かない)
- 公式は防水仕様
このあたりが主な違いのようです。
どれもあまり僕には大きな差には思えませんので、僕としては安い方のカバーがオススメです。
保護フィルムは、あればベター
あと、友人がKindle Paperwhiteの第10世代を買っていた時に、一緒に保護フィルムを買っていたのですが、僕は第7世代のスクリーンのちょっとざらっとした質感が好みだったので、あえて買いませんでした。
ただ、届いてから第10世代のスクリーンがツルツルな質感だということが判ったので、「今となっては購入もアリかなぁ?」という気もし始めています。
その一方、「第7世代を約3年間使って画面に傷がつくことは全くなかったし、まぁカバーもあることだし保護フィルムは買わなくてもいいかなぁ」という気持ちも半分ぐらいある、というのが正直なところです。
これに関してはもうちょっと悩んでみようと思います。
総合的に見て、第7世代からでも買い換える価値はある
細かな違いはありますが、個人的に第7世代からでも買い換えて良かったと思った大きな点は2つありました。
- 容量が4GBから8GBに倍増した
- 防水になった
容量が倍増したので、そこまで頻繁にストレージの残りを気にしなくてもよくなりそうです。たくさんの本を常に持ち歩けるというのが電子書籍の大きなメリットですしね。
あとは防水機能がついたので、罪悪感なくお風呂で読書ができるのが嬉しいです。
この2点だけでも第7世代から買い換えた価値はあったなぁと思います。
Kindle Paperwhiteはセール時に買うのがお得
Kindle Paperwhiteを通常よりも安く買いたい場合は、Amazonのセールの時期を狙うのがオススメです。
Amazonのセールは年に何回かあり、セールの種類によって値引額が違います。
プライムデー(毎年7月に開催)
去年(2018年)の値引きの実績は以下の通りです。5,300円〜6,300円の値下げと、他のセールに比べても圧倒的な値引き率です。
- Kindle Paperwhite(4GB・広告あり)13,280円→7,980円
- Kindle Paperwhite(4GB・広告あり)15,280円→9,980円
- Kindle Paperwhiteマンガモデル(32GB・広告あり)15,280円→8,980円
- Kindle Paperwhiteマンガモデル(32GB・広告あり)17,280円→10,980円
なおAmazonのセールのうち、プライムデーのみ「Amazonプライム会員限定のセール」となっています。
プライム会員は年会費が4,900円(税込)かかりますが、お急ぎ便無料、動画配信、音楽配信など、様々なサービスが受けられるので、Amazonをちょくちょく使う人は会員になっていたほうが絶対に損はありません。
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サイバーマンデー(毎年12月に開催)
去年は11月に発売されたばかりの第10世代のモデルが早速セールの対象になっていました。割引率はプライムデーほどではありませんが、それでも一律4,000円というかなり大きな値下げです。
- Kindle Paperwhite(8GB・広告あり)13,980円→9,980円
- Kindle Paperwhite(8GB・広告なし)15,980円→11,980円
- Kindle Paperwhite(32GB・広告あり)15,980円→11,980円
- Kindle Paperwhite(32GB・広告なし)17,980円→13,980円
- Kindle Paperwhite(32GB・Wi-fi+4G)22,980円→18,980円
タイムセール祭り(7月・12月以外の毎月開催)
2018年から毎月開催されるようになったタイムセール祭り(7月と12月は除く)。プライムデーやサイバーマンデーは毎年1回ずつの大セールという位置付けですが、タイムセール祭りはそれよりやや小規模なセールです。ただ、毎月開催なので狙いやすいというのが嬉しいですね。
2019年3月30日に開催されたタイムセール祭りの時の、値下げの実績は以下の通りです。一律3,000円の値下げです。
- Kindle Paperwhite(8GB・広告あり)13,980円→10,980円
- Kindle Paperwhite(8GB・広告なし)15,980円→12,980円
- Kindle Paperwhite(32GB・広告あり)15,980円→12,980円
- Kindle Paperwhite(32GB・広告なし)17,980円→14,980円
- Kindle Paperwhite(32GB・Wi-fi+4G)22,980円→19,980円
ちなみに2019年4月のタイムセール祭りは、
4月20日(土)9:00〜4月23日(火)23:59
に開催予定となっています。今だと7月のプライムデーまで待つのも良いですが、「欲しい時が買い時」がモットーの僕のように、タイムセール祭りを利用して早めに手に入れてしまうのも良いと思います。
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