「会社勤めのまま副業を始めたい。イラストの仕事には興味があるけど、始め方がまったく分からない…」
「本業は主婦で子育てもしているのであまり時間はないけど、隙間時間を活用して副業イラストを始めてみたい」
あなたもそんな悩み、ありませんか?
副業イラストで稼ぎたい人が増えている
僕は本業でイラストレーターをしているのですが、最近周りでそんな悩みや声を聞く機会が増えてきました。
色々とイラストでの稼ぎ方を知っている僕からすると「結構簡単に始められますよ」と思うのですが、あまり詳しくない方からすると確かに謎だらけですよね。
この記事では、
- 副業イラストの始め方
- おすすめの副業イラスト
について専業イラストレーター歴3年目の僕が解説していきます。
副業イラストの始め方
副業イラストは実績や資格が不要なので、やろうと思えば今日からでもすぐに始められます。
「副業イラストは興味があるけれど、なかなか始められない」
あなたがもしそう思っているとすれば、次のどちらかが理由ではないでしょうか。
- そもそも副業としてできるだけの腕前があるのかどうか不安
- 副業でイラストと言ってもどんなお仕事獲得方法があるのか知らない
❶の場合は「お仕事に応募する」のではなく、「お仕事を募集してみる」方法を選ぶと良いでしょう。自分でサンプルとなるイラストを描いて並べておくと、自分の実力に合ったお仕事の依頼だけを請けることができます。(実力以上が求められる依頼はほとんど来ないので)
お仕事を募集できる場所については記事後半で解説したいと思います。
❷についてはかなりたくさんの方法があります。すべてを解説することはできませんが、この記事では僕がおすすめだと思う方法を5つ選んで解説してみたいと思います。
副業イラストにおすすめの方法5選
SNSで個人依頼を探して請ける
SNS経由でイラストのお仕事を見つけるのは、おそらく副業イラストとしてはもっとも気軽に始められる方法だと思います。
というのも、SNS経由でのイラストのご依頼の場合、「SNSで使うアイコン用に似顔絵を描いてほしい」、「ブログのヘッダーを描いてほしい」といったような感じで、1点だけを依頼されるケースが圧倒的に多いからです。
始め方としては、例えばTwitterの場合だとプロフィールや固定ツイートに「イラストのお仕事を募集しています」と書き、ヘッダー画像や固定ツイートでどんなイラストを描くのかを見せておくだけで良いでしょう。
検索機能を使って「イラスト 募集」などと検索し、イラストを有償で募集している方を探してみるのも良いと思います。その場合はDMやリプ欄でサンプル画像を送って応募することになります。
このように手軽に始められるのがSNS経由でのイラストのお仕事です。主に個人アカウントの方がクライアントになるため、はっきりとした〆切がないケースが多いのもメリットと言えるかもしれません。
デメリットとしては、個人の方がクライアントなのでギャランティー(報酬)の額が少なめなことが多いということが挙げられます。
手軽に始められる度 :
稼げる度 :
ココナラなどのお仕事募集サイトを利用する
「ココナラ」、「SKIMA(スキマ)」など、イラストのお仕事募集や制作依頼が簡単にできるWEBサービスを使う方法です。
「SNSのアイコン描きます」とか「YouTubeのヘッダーイラスト描きます」など、自分の能力に合ったサービスを簡単に提供できるのが特徴です。登録は必要ですが、それも短時間で出来るものがほとんどなので、こちらも気軽に始められる副業の一つだと思います。
サイト自体がクリエイターとクライアントのマッチングの場なので、クライアント側は「発注したい」というモチベーションがそもそも高いのが特徴です。
自分が出品する(イラストを描きますよと募集する)こと自体は無料のケースがほとんどなので、初期投資や固定費がかからないのはメリットと言えます。
デメリットとしては、サービス会社に手数料を取られること(サービスにもよりますが、25%や30%といった高い割合の額を取られるところもあります)、そしてそれによって手取りが少なくなるにも関わらず、クリエイター同士で低価格競争になりやすいことが挙げられます。
手軽に始められる度 :
稼げる度 :
グッズ販売
依頼されてイラストを描くのではなく、自分で描いたイラストをグッズとして販売する方法です。
最初にお金を払って商品を作って自宅で在庫をしながらネット販売したりリアルで販売する方法、またはイラストを描いてアップするだけでそのイラストが合成された様々な商品画像が自動でネットショップに並び、売れると実際にプリントされた商品が購入者に発送される方法、と大きく2種類にわかれます。
前者は最初に商品を作るわけですが、今の時代ならネットでオリジナルグッズを作ることができる会社などはいくらでも見つけることができます。最初にまとまった数を作ると1個あたりの原価は安くなりますが初期投資額は大きくなり、逆に最初に小ロットで作ると1個あたりの原価は割高になるという特徴があります。どちらにせよ大なり小なり在庫を置いておくスペースが必要ですし、目論見が外れてまったく売れないとなると赤字で終わってしまうこともあるでしょう。
後者は在庫をまったく抱えなくてもグッズ販売ができること、初期投資がゼロで済むことが強力なメリットです。「SUZURI」や「BASE」などが代表的なサービスで、こういったサイトではあらかじめTシャツ、マグカップ、ノート、スマホケース、お皿などなど、多種多様なグッズが用意されているのが魅力です。商品が売れると運営会社が勝手にグッズにイラストをプリントして配送までしてくれるので、クリエイター側はイラストを描いてアップするだけというのも嬉しいポイントです。しかし売れた金額の全額が手元に入るわけではもちろんなく、商品価格から原価とサービス料を差し引いた額が手取りとなります。
どちらも販売価格は自分で高く設定したりすることができるので、イラストの魅力次第でかなり稼ぐことも可能な方法だと思います。
手軽に始められる度 :
稼げる度 :
LINEスタンプ
LINEクリエイターズマーケットにアカウント登録をし、イラストを描いて申請さえすれば実績がなくとも副業イラストを開始できる、そこそこ手軽なイラスト副業の方法です。
ただしスタンプの申請に必要なイラストの数が最低8個ですし、売れるようになるためにさらに数を増やすとなると結構な準備が必要になってきます。
昔はクリエイターの数も少なく、人気クリエイターになれば収入もすごい額を目指せるイメージでしたが、今は逆にクリエイターが飽和しすぎてヒットを狙うのは厳しい状況のようです。クオリティーや奇抜さ・面白さ次第ですが、よほど突き抜けた何かがないと埋もれてしまい、副業として安定的な収入を目指すのは少し難しいかもしれません。
手軽に始められる度 :
稼げる度 :
ストックイラスト
普通の商業イラストレーターは「こんなイラストを描いてください」という依頼に合わせて絵を描くオーダーメイドのお仕事ですが、ストックイラストは「こんなイラストどうですか〜?」と自分で考えて描いたものをストックイラストサイトに投稿し、そのイラストがダウンロードされた数に応じて報酬が入るという形式となっています。(ダウンロードされたイラストはチラシや広告、その他世の中の色んなデザインの中で使われます)
日本では日本人向けの「PIXTA」といったサイトなどが有名ですが、クリエイター・購入者ともに全世界規模の「Adobe Stock」、「Shutterstock」のようなサイトもあります。
登録自体は簡単に済むサイトが多いですが、海外に運営会社があるサイトの場合、報酬の振り込みのために書類を提出しないといけないなど、少しややこしい面もあります。
投稿自体もイラスト1枚からでき、隙間時間を活用して自分のペースでイラスト制作できること、登録したイラストは半永久的に資産(ストック)のような形で残るのでずっと報酬を生み続け、数が増えれば増えるほど報酬も上がっていくことなどが特徴であり大きなメリットと言えます。
イラストを投稿するクリエイターもどんどん増えているのでイラストのジャンルによってはかなり競争が激しくなっていますが、まだあまり競合がいないようなニッチなジャンルを攻めたり、うまく差別化ができれば大きく収益を伸ばすこともまだまだ可能だと思います。
手軽に始められる度 :
稼げる度 :
デジタル作画環境は、あればすごく有利
さて、初期投資的な意味やスピード的な意味で手軽に始められることを基準におすすめのイラスト副業を5つピックアップしてみました。
本業のスタイルによって「やりやすい」「やりにくい」は変わってくるのかなとは思いますが、個人的には〆切もなく自分のペースでコツコツと進められ、一度売れるものが出来たらある程度放置していても収入が入ってくるストックイラストが一番おすすめかなと思います。
僕も2年ほど前に少しだけストックイラストをやったことがあり50点ほど登録したのですが、その中で1点売れ筋のイラストが出てきて、何もしなくとも1年で5〜6万円入ってきた経験があります。(2年目は少し下がりましたが、それでも3万円ぐらいは入ってきたと思います。)
1点だけ最後におすすめしたいのが、デジタル作画ツールの導入です。
イラストの副業は基本的には初期投資なしで簡単に始められるものが多いですし、ツールへの投資も必須というわけではありません。もしあなたが普段アナログでイラストを描かれているなら、アナログでできるお仕事だけを探すのも良いでしょう。個人の方の似顔絵やSNSアイコン、グッズ用のイラスト、ストックイラストなどでもアナログの味を武器にすることはできます。
ただしデジタルの作画ツールを使えば生産性を大幅にアップさせることが可能ですし、表現やお仕事の幅がぐっと拡がることも事実です。
何も高価なものが必要というわけではなく、ペンタブなどは数千円のものでも初心者には十分だと思います。まずはそこから用意して早いうちから慣れていけば、イラストの副業で安定的に稼ぎ続けるための良い初期投資になると思います。
ペンタブについては以前こちらの記事で導入のメリットやおすすめなどを語ってみたので、よければ参考にしてみてください。